富士山は大人にとっても体力的にきつい山です。標高差は1000m以上、歩行時間は約10時間にも及びます。大人にとっても子どもにとっても「富士山に登る」ことは大きなチャレンジであることは間違いありません。ぜひ富士山に登る前にご家族で確認作業をしてから、富士登山に挑戦してください。
どんなに親御さんが自分自身の体力に自信があったとしても、小さいお子さんを高所へ連れていくのは医学的見地から見てもあまりおすすめできません。低学年以下の子どもは温度変化への適応力が低く、高山病にもなりやすいです。富士登山の場合、自分の意思で歩き続けることができる小学校高学年以上になってからにしましょう。
お子さんを富士登山に連れていく前に一番大切なことは、親御さんが山頂まで歩き通せて下山できるだけの体力があることです。ひとりで登山するよりも荷物の量は当然多くなりますし、子どものペースに合わせて歩く忍耐強さも必要です。自分よりも子どもの健康管理に気を配り、積極的に水やエネルギーをとらせるようにしなければなりません。