快適登山術 | 富士山エリアの総合ガイド - フジヤマNAVI

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親子で登る富士登山

親の身勝手になっていませんか?

富士山は大人にとっても体力的にきつい山です。標高差は1000m以上、歩行時間は約10時間にも及びます。大人にとっても子どもにとっても「富士山に登る」ことは大きなチャレンジであることは間違いありません。ぜひ富士山に登る前にご家族で確認作業をしてから、富士登山に挑戦してください。

どんなに親御さんが自分自身の体力に自信があったとしても、小さいお子さんを高所へ連れていくのは医学的見地から見てもあまりおすすめできません。低学年以下の子どもは温度変化への適応力が低く、高山病にもなりやすいです。富士登山の場合、自分の意思で歩き続けることができる小学校高学年以上になってからにしましょう。

お子さんを富士登山に連れていく前に一番大切なことは、親御さんが山頂まで歩き通せて下山できるだけの体力があることです。ひとりで登山するよりも荷物の量は当然多くなりますし、子どものペースに合わせて歩く忍耐強さも必要です。自分よりも子どもの健康管理に気を配り、積極的に水やエネルギーをとらせるようにしなければなりません。

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計画と装備

次は子どもと歩くための計画と装備についてです。ここでは子どもならではの持ち物に特化して解説します。大人の装備に関してはこちらをご覧ください。

装備とウェア

登り〇時間、下り〇時間というコースタイムは大人のための目安です。子どもは長時間同じ行動をするのが苦手で、すぐに飽きてしまいます。だから途中の休憩も多くなり、あくまでもマイペース。時間にこだわらずに済むように、計画の段階でかなりゆったりとした時間配分を想定しておきましょう。余裕ある日程が必要です。

子どもが転んで軽い怪我をした場合を想定して、消毒薬、ガーゼ、絆創膏、テーピングテープなどの簡易救急セットを用意しておきましょう。擦り傷のファーストエイドは真水で洗い流す必要があるため、真水を持ち歩くことも基本です。飲み物がジュース類やお茶だけにならないよう気を付けましょう。またウェットティッシュも忘れずに。

子どもは靴のサイズがすぐに変わるし、身長もぐんぐん伸びます。だから登山靴や雨具を買うのはちょっと…という方には、レンタルという方法もおすすめです。いまや山道具のレンタルショップではジュニアサイズも揃っていて大変便利な時代です。雨具はポンチョではなく、上下セパレートタイプのものを選びましょう。

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高所登山のポイント

もしも子どもがキツそうになってきたら、一度止まって大きく深呼吸。富士山という日本で一番高い頂目指して、子どもと一緒に頑張りましょう!

子どもは大人より汗をかく量が多いので、あまり厚着させ過ぎないのがポイントです。暑そうだったら1枚服を脱がせ、寒そうだったら1枚服を着させます。これをレイヤード(重ね着)と言いますが、大人と同様に薄手の衣類を重ねて上手に温度調整をすると疲労度も少なくなります。富士山の場合、温度の変化が大きいので特に重要です。

稀に子どもだけ先に歩かせている、または子どもだけ山小屋などに待たせておくという親御さんを見かけますが、これは富士山に関わらず親子登山のなかで一番やってはいけない行動です。富士山は行動時間が長く、天候の変化も激しいため、子どもをひとりにしておく行為は子どもに大きな不安感を与えてしまいます。

もしも子どもが歩くのを止めたいと言ったら、登頂という目的を変更してみてはどうでしょうか?山歩きは登頂だけがすべてではありません。花や樹木、蝶や虫などを観察する、写真を撮ったり絵を書いてみる、風に吹かれながらおにぎりを食べるなど、いつもと違う経験をすることが登山の醍醐味です。

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親子で富士登山Q&A

初めて親子で富士登山にチャレンジする人から聞かれる質問をまとめてみました。プランニング段階での疑問、実際の富士登山をする上での質問にお応えしています。

富士山には山小屋が随所にあり山小屋で食事をすることも可能ですが、できればおにぎりやパンなどすぐに食べられるものを用意しておきましょう。そのほかチョコレートやグミ、キャラメルなど子どもの好きなお菓子も大切です。

靴と雨具以外はそれほど登山ブランド品にこだわる必要はありません。ジーンズ以外の動きやすいパンツ、乾きの早い素材のTシャツは量販店でも購入できます。軍手や帽子などの小物も普段使っているもので大丈夫です。

富士山が初めてなら仕方ありません。どこまで行けるか分からなくても、子どもが挑戦してみたいのならチャレンジするべきです。途中でバテてしまったり具合が悪くなってしまったらそこで引き返しましょう。また次に挑戦すればいいのです。

他の山岳エリアにある山小屋と富士山の山小屋はかなり様子が異なります。富士山の山小屋には登山者が集中するため、一人あたりのスペースはほんのわずか。神経質なお子さんには向かないかもしれません。はじめてよりは他の山岳エリアで山小屋泊に慣れておいたほうがいいでしょう。

お子さんのリュックにはペットボトル1本とおやつ、雨具だけ持たせておけばOKです。あまり多くの荷物を持たせる必要はありません。それ以外のものは大人が大きめのザックを用意して親御さんが持ちます。

大人が登山を楽しんでいる姿を見せることも大切です。子どもが自然と「山登りっていいな」と思えるよう、大人も元気に歩きましょう。なるべく話しかけたりして子どもの興味を引きつけておくように。大人も大変です。

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ダイナミックパッケージ

おしえて、富士登山の疑問・質問

登山レポート

富士山を眺める山歩き

富士山の植物学

「フジヤマ登山 虎の巻」

「絆」フォトコンテスト

好日山荘

本ホームページ内の情報について

  • ※本ホームページ内の行動時間(歩行時間)等については、一般的な登山者(ビギナー)を想定していますが、各自の体力・経験、気象条件によっても大きく変わります。あくまでも目安と考えてください。尚、コースタイムには休息時間を含みません。
  • ※本ホームページ内の地図のルートについてはイラスト化した大まかなものです。実際の登山の時には国土地理院の25000分の1の地形図等をお持ち下さい。尚、時期によっては山小屋がまだオープンしていなかったり、閉店してしまっている場合もあります。地元の情報をご確認の上、登山して下さい。
  • ※登山ルート、及び登山口までのバスルートは自然災害等によって閉鎖されたりする場合もあります。必ず事前の情報をご確認下さい。
  • ※登山中に発生した事故、アクシデント等に対して、本ホームページは一切責任を負いかねます。登山は自己責任でお楽しみください。

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