標高2500mを越えると、だれもが高山病を発症する可能性があります。高山病の知識をもって、高所登山にのぞみましょう!
血液中の酸素濃度が低下することによって引き起こされる病気で、頭痛や吐き気などが顕著な症状です。高山病には個人差があり、標高何メートルで症状が出るかは人それぞれ。また同じ人でも体調によって発症するときとしないときがあります。高山病の症状は高度を下げれば治まってきますので、少し休んでも治らなければ下山するしかありません。
高山病にならないためには、予防が大切です。ポイントは次の3つ。
登山口に着いたら、30分から1時間くらい過ごしてから出発しましょう。先を急ぎたい気持ちを抑えて、軽く準備運動をするのがおすすめです。
高山病は体調が悪い時、睡眠不足の時に発症しやすいです。体調を整えておくのも登山のうち。前日は早めに準備を整えて睡眠をとりましょう。
水分が足りなくなってくると、血液がドロドロの状態になってきます。これでは血液の流れが悪くなります。高所では意識的に水分をとることが非常に重要です。
頭痛や吐き気の症状が出てきたら、軽度の高山病です。あまり辛いようならば、少しでも標高の低い山小屋などに戻りましょう。稀に山小屋で安静にしていると症状が緩和されるケースもあります。(症状やケースは人それぞれです。)吉田ルートには七合目と八合目に、富士宮ルートには八合目に救護所があります。相談のうえ下山するなどしてください。
五合目で高度順応してから出発!時差スタイルでらくらく&安全登山のすすめ。