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登山中の健康管理

高山病の知識

標高2500mを越えると、だれもが高山病を発症する可能性があります。高山病の知識をもって、高所登山にのぞみましょう!

高山病とは

血液中の酸素濃度が低下することによって引き起こされる病気で、頭痛や吐き気などが顕著な症状です。高山病には個人差があり、標高何メートルで症状が出るかは人それぞれ。また同じ人でも体調によって発症するときとしないときがあります。高山病の症状は高度を下げれば治まってきますので、少し休んでも治らなければ下山するしかありません。

山と雲

高山病の予防

高山病にならないためには、予防が大切です。ポイントは次の3つ。

登山口に着いたら、30分から1時間くらい過ごしてから出発しましょう。先を急ぎたい気持ちを抑えて、軽く準備運動をするのがおすすめです。

高山病は体調が悪い時、睡眠不足の時に発症しやすいです。体調を整えておくのも登山のうち。前日は早めに準備を整えて睡眠をとりましょう。

水分が足りなくなってくると、血液がドロドロの状態になってきます。これでは血液の流れが悪くなります。高所では意識的に水分をとることが非常に重要です。

ウェアの基本

頭痛や吐き気の症状が出てきたら、軽度の高山病です。あまり辛いようならば、少しでも標高の低い山小屋などに戻りましょう。稀に山小屋で安静にしていると症状が緩和されるケースもあります。(症状やケースは人それぞれです。)吉田ルートには七合目と八合目に、富士宮ルートには八合目に救護所があります。相談のうえ下山するなどしてください。

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低体温症に注意

低体温症とは

体温が低下することで起こる症状です。真夏の富士登山でも発症する可能性は十分あります。

人間は体温を維持できなくなると、震えや疲労、意識障害といった症状が発症し、最悪の場合は命を落とします。雪山での疲労凍死は、重度の低体温症を発症した結果です。「雪山で凍死」なんて自分とは無関係!と思いがちですが、低体温症はなにも雪山だけの話とは限りません。震えが止まらないなどの軽度の低体温症は、だれもが経験していることでしょう。

体温を奪う原因は低温だけではありません。風や体が濡れることも大きな要因になっています。真夏でも標高の高い場所へ行けば、低温・風・体が濡れることは容易に条件が揃います。その最たる場所が富士山です。山頂近くで長時間、風雨にあたっていると体温を奪われ低体温症を発症する可能性があります。「低温・風・体が濡れる」この3つの条件が揃ったときは、長時間行動を中止しましょう。

低体温症を予防するには衣類や体を濡らさない工夫が大切です。低温や強風といった自然環境は変えられないものですが、衣類の工夫は自分自身でやらなければなりません。肌着は速乾性素材のものにして、「早く乾く」ものに。寒いと感じたら、1枚衣類を重ねましょう。雨が降ってきたらレインウェアを着て体を濡らさないようにします。山小屋で仮眠する場合は、乾いた衣類に着替えて保温を心がけます。

実は「食べる」ということも非常に重要です。体内の熱源を維持できるからです。軽度の低体温症になると食欲がなくなります。万が一、このような状況になってしまったら温かい飲み物やゼリー系の非常食など喉を通りやすいものを摂取しましょう。エネルギーを体内から発生させることが必要です。でも食欲がなくなる前に、こまめに食べることを意識的に行うことが大切です。

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水分補給法

ノドが乾いた!と感じる前に、水分はこまめに摂取。
水分補給のポイントを解説します。

ペットボトルイラスト

ペットボトル

目安としては最低1リットル以上、多い人だと2~3リットルの水が必要です。始めから3リットルの水を持つのはさすがに重いですから、途中の山小屋で上手に補給しましょう。

登山のときの水の飲み方は、ゴクゴクと一気飲みではありません。喉が渇いたと感じる前に、少しずつ水を飲みましょう。水筒はザックの出しやすい場所に入れておくと、休憩時にすぐに飲めます。

水だけではなく、スポーツドリンクやコーヒー、紅茶など違った味の飲料を用意しておくと、飽きずに上手に摂取できます。そのためには水筒を数個用意しておくと便利です。

熱中症の予防には水分と適度な塩分も大切です。スポーツドリンクや、最近では塩飴などでも手軽に塩分を補給できます。水分、塩分、糖分など、日頃は気にしがちな栄養が登山には必要です。

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ダイナミックパッケージ

おしえて、富士登山の疑問・質問

登山レポート

富士山を眺める山歩き

富士山の植物学

「フジヤマ登山 虎の巻」

「絆」フォトコンテスト

好日山荘

本ホームページ内の情報について

  • ※本ホームページ内の行動時間(歩行時間)等については、一般的な登山者(ビギナー)を想定していますが、各自の体力・経験、気象条件によっても大きく変わります。あくまでも目安と考えてください。尚、コースタイムには休息時間を含みません。
  • ※本ホームページ内の地図のルートについてはイラスト化した大まかなものです。実際の登山の時には国土地理院の25000分の1の地形図等をお持ち下さい。尚、時期によっては山小屋がまだオープンしていなかったり、閉店してしまっている場合もあります。地元の情報をご確認の上、登山して下さい。
  • ※登山ルート、及び登山口までのバスルートは自然災害等によって閉鎖されたりする場合もあります。必ず事前の情報をご確認下さい。
  • ※登山中に発生した事故、アクシデント等に対して、本ホームページは一切責任を負いかねます。登山は自己責任でお楽しみください。

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